クレジットカードの利用方法
クレジットカードのメイン機能はキャッシュレス決済のショッピング機能です。
Amazonや楽天などの大手ECサイトの需要が高まっているので、ネット通販の決済が便利な理由でクレジットカードを発行する方も増えています。
クレジットカードは店頭や通販の単純な支払いの他にも多彩な機能が付いています。利用方法と合わせて主要な機能をご覧ください。
ショッピング機能
- 各種支払い
クレジットカード加盟店で決済できる基本的な機能
- 分割払い
分割払いやリボ払いに対応。一般的に2回払いは無利息
- 各種引き落とし
スマホ料金、電気・ガスなどの光熱費など月額費の自動支払いが可能
- ポイント還元
ショッピング決済額に応じて0.5~2.0%以上でポイント還元
- 限度額の一時増額サービス
海外旅行や引っ越しなどで一時的に決済額が多くある際に申請することで限度額を引き上げられる
キャッシング機能
- カードキャッシング
貸金業に基づくフリーキャッシングでカードローンのように提携ATMや銀行振込で限度額の範囲内なら何度でも借入可能
- 海外キャッシング
海外の提携ATMから現地通貨の引き出しが可能で借金ではなく外貨両替目的で利用する需要もある
その他の付帯サービス
- 各種保険
ショッピング保険、旅行保険(国内・国外など)
- 優待サービス
飲食店、宿泊施設、商業施設の利用料の割引など
- コンシェルジュ
飲食店や宿泊施設の予約代行、各種相談や手配など、主にプラチナ以上
- 空港ラウンジサービス
カード会社が設置した国内空港のラウンジ(ゴールドカード以上)、海外の空港ラウンジが利用できるプライオリティパス(プラチナ以上)など
- 懸賞機能
利用額に応じて豪華景品が当たる懸賞に応募できる
- Web明細
請求額や直近の利用状況(カード会社に情報が届いた決済情報)をWeb上で随時確認できる
クレジットカードは借金の一種?
キャッシング機能については借金と同じ扱いですが、ショッピング機能は、法律上は借金ではなく決済代行サービスです。
ただし、後払い決済になり分割払いにも対応できることから借金に近い特性があります。
カード発行や限度額設定をする時は、貸金業法に基づく内容ではなくクレジットカード会社独自の審査で行われ、ショッピング枠はキャッシング枠やカードローンよりも高い限度額設定が可能です。
ただし、期日通りに返済できないと借金を返せなくなったのと同じ扱いを受けて、信用情報機関に登録されるというデメリットがあります。
長期遅延や貸し倒れを起こすとブラックリストに載り、一定期間(主に5年)は各種ローンやクレジットカード新規発行の審査に通らなくなってしまいます。
現金払いよりもお得
クレジットカードには必ずポイントプログラムが用意されていて、ショッピング機能の利用額に応じてポイント還元されます。
ポイント還元率はカードによって異なりますが、年会費無料でも常時1%のポイント還元を行うカードが多数あります。
さらに特定の条件を満たすとボーナスポイントが付与されたり、ポイント還元率がアップしたりするケースも多く、現金払いよりもお得なことからカードによる支払いの比率を増やす方が多いです。
口座引き落としになっているスマホ代や光熱費などをカード払いにするだけで、ポイント還元の分だけお得に支払いできます。
ポイント還元だけではなく、Web明細で支払日前に利用状況や引き落としの額をまとめて確認できる利便性もあるので、口座引き落としのサービスがある場合は、カード払いに変更できないか確認してみましょう。
メインカードの重要性
クレジットカードは複数枚発行することができますが、月額費の支払いなどは特定のカードにまとめるのが一般的です。
昨今は格安SIMや一部のスポーツジムやヨガ教室の支払い方法がカード決済に限定されているサービスも登場しています。
各種支払いを行うメインカードを切り替える場合、利用しているサービスごとに支払い先を変更するという手間が発生します。
メインカードや初めて発行するクレジットカードは、将来も長く使うことを考えて総合力が高くて用途に合ったカードにしておくと安心です。
同じカード会社であれば簡単な手続きでゴールドカードなどの上位カードに切り替えできますが、他のカード会社に変更する場合は大きな手間が発生します。
申込特典で発行したカードや近所のスーパーの発行するカードをメインカードにすると、使用状況や生活環境が変わった時に後悔することがあるので注意しましょう。
また、メインカードが支払い遅延や利用規約違反によるペナルティなどによって利用停止や強制解約になると、各種支払いで問題が発生することもあります。
メインカードではショッピング枠現金化やリボ払いの多様などをしないように気をつけましょう。
クレジットカードの危険性
クレジットカードはポイント還元や付帯機能、カード払い限定サービスの利用などメリットが多く、現代社会においては社会人なら1枚以上のクレジットカードを保有するのが常識です。
クレジットカードは保有しているものの、危険性を懸念して極力使わないようにしている現金主義者も多いのが現状です。
たしかにクレジットカードは使い方を間違えると危険ですが、仕組みを理解して自己管理を徹底すれば安全で賢く利用できます。
クレジットカードの危険性をまとめました。
利用停止になるとローンが組めない
「クレジットカードは借金の一種?」の項目でも紹介していますが、利用停止になると信用情報機関を通じて他の金融機関やカード会社に情報共有されてブラック扱いになってしまいます。
利用停止になると最後の事故情報(利用停止や遅延)から5年はローンが組めなくなります。
お金のない中でクレジットカードを使ったり規約違反を起こしたりすると、マイカーローンや住宅ローンが組めなくなって人生設計が崩れてしまうことがあります。
リボ払いの仕組みを理解する
リボ払いは月々の支払いを定額にする分割返済です。
カードの契約条件によって変わりますが、残高が大きくなった場合や残高に対して月々の支払い割合が低い場合は、月々の支払いの半分近くが利息になってしまうことがあります。
利息制限法によってリボ金利は最大で15~18%に設定されていますが、支払い額の1~2割が利息だと勘違いしないように注意しましょう。
リボ払いは極力使わないようにして、もし使った場合は繰り上げ返済を心がけ、完済するまで追加利用しないといったマイルールを作りましょう。
不正利用
PayPayによるクレジットカードの不正利用など、クレジットカードに関連した詐欺被害が度々ニュースになっています。
アンチカード派でもっとも多い意見は不正利用の危険性ですが、クレジットカードにはショッピング保険や不正利用を補償する保険が付いているので、適切な申請をすれば損失が出ることはありません。
ただし、不正利用されたことに気付くのが遅れた場合はカード会社からの補償サービスを受けられないこともあります。
不正利用をされた場合は、カード会社への早急な連絡など適切な対応を心がけましょう。
現金化等のサードパーティサービス
世の中にはクレジットカードの“ショッピング枠”を現金に変える「ショッピング枠現金化」というサービスが存在します。
クレジットカードにはキャッシング枠と呼ばれる、現金を借り入れできる枠が設定されていますが、カード総枠に対して3割程度に制限されます。
例)カード総枠30万円(内、キャッシング可能枠=10万円)
キャッシング枠の範囲を超える現金を調達したい…
そんな要望に答えるため、登場したのがこのショッピング枠現金化サービスなのです。
しかし、ショッピング枠現金化はカード会社規約では厳しく禁止されており、カード会社の方針に背く第三者サービスとして認識されています。
詳しくは次のサイトで解説されているので、興味のある方は一読してみてください。
クレジットカードの需要は今後も拡大する
クレジットカードはキャッシュレス化によって、レジ業務をする店舗やATMの運営をする金融機関側にもメリットが生じます。
日本は海外の先進国に比べてキャッシュレス化が遅れていますが、現在は国策になって国の補助でポイント還元率を増やす議論や加盟店を増やす取り組みが行われています。
クレジットカードの需要は今後も高まっていくので、クレジットカードを持っていない方やフル活用していない方も今一度クレジットカードの必要性を考え直してみてください。
当サイトでは、クレジットカードの賢い活用術や、カード発行やアクティブな活用に不安を抱いている人が気になる危険性を幅広く紹介しています。